PayPalの名前は導入の信用調査が簡略化された決済手数料の割安なクレジット決済サービスとしてご存知かと思いますが、ショッピングカートの専用決済方法には躊躇される方も少なくないと思います。
その一番の理由は、PayPalへ遷移後の初期ページがログイン画面となっていて、クレジット決済の方法が分かりにくいことでしょう。他に、決済終了後に顧客が自ら店舗サイト戻る操作をしないと店舗の通販システムで注文が完結しないことなどもあるでしょう。
2番目のことは他の決済システムでもあり得ることでPayPal独自の問題ではありませんが、これらを承知の上でPayPal決済を利用することは、手数料だけでシステムを選択した資金と信用力がない店舗であると、顧客に見透かされることこそが一番の問題かもしれません。
しかしこのような誤解はPayPalが提供する決済サービスの一部に基づくものです。PayPalの最新APIを利用したサービス エクスプレス チェックアウト ならば、他の既存決済サービス以上にセキュアな上に使いやすいショッピングカートを構築することができます。
PayPalのエクスプレス チェックアウト
エクスプレス チェックアウトを利用すると次のような流れのクレジット決済を実現することができます。
| 1. ショッピングカート | 購入する商品合計金額を計算しPayPalに通知します。 顧客はまだ個人情報を入力してなく、送料を含めた支払い合計も判明していないことに着目してください。 |
店舗 |
|---|---|---|
| 2. カード番号と個人情報の入力 | 顧客はここで初めて個人情報を入力します。PayPal会員ならばログインすることで入力は簡略化できます。 PayPalは送料を見越した金額でカード残高の認証を行います。 |
PayPal |
| 3. 入力内容の確認と承認 | 店舗に決済結果と入力された個人情報を通知します。 ダウンロード商品等で送り先情報が不要ならば、メールアドレスだけを通知します。 |
|
| 4. 支払い合計の最終確認 | PayPalから受け取った送り先情報から送料を計算して支払い合計を顧客に提示します。 | 店舗 |
| 5. 完了 | PayPalに対して最終請求金額を通知します。店舗側の注文完了処理と同時なので、カートと決済のシステム同期が間違いなく行えます。 |
エクスプレス チェックアウトの利点
- クレジットカード番号を店舗に通知しないセキュアなシステムです。
- 店舗側で会員登録システムを構築しなくても、顧客に入力の簡略化サービスを提供できます。
- ダウンロード商品ならメールアドレス以外の情報を受取る必要がないのでさらにセキュアになります。
- 注文処理完了とクレジット請求の同期がはかれるので、請求だけ発生する事故が防げます。
- PayPalの初期ページをログイン画面からクレジット番号入力に変更するパラメータがあります。
エクスプレス チェックアウトの問題点
- 支払い方法に口座振替や代金引換を併用するには、結局ショッピングカート側に会員登録システムが必要となりシステムが複雑化します。
すなわち、エクスプレス チェックアウトに対応した効率的な手順設計のショッピングカートシステムがすでにあるならば、決済システムにPayPalを利用することは顧客にも店舗にも利益をもたらします。それでいて決済手数料が割安なのですからPayPal利用を躊躇う理由がないのではないでしょうか。
RapidExpCartとエクスプレス チェックアウト
RapidExpCartはVersion 1.0.0においてPayPal エクスプレス チェックアウトに対応し、チェックアウト手順の大幅な手直しを行いました。
- 店舗独自の会員管理とPayPalの管理を両立させました。プロ版にはポイントシステムやメールニュースの送信機能も含まれています。
- ショッピングカートから注文受付完了までの画面遷移を極力減らせるようAjax技術を利用しました。
口座振替と代金引換で3遷移:
【カート】→【個人情報入力】→【最終確認】→【完了】
PayPal利用で5遷移:
【カート】→【支払い方法選択】→(カード・個人情報入力)→(決済確認)→【最終確認】→【完了】 - Ajaxを用いたサイトでありながら、万が一javascriptが無効でも目的が達せられるよう配慮しました。その際は最終確認のため遷移が1つ増えます。
【カート】→【個人情報入力】→【配送方法選択】→【最終確認】→【完了】
注文完了までの画面遷移数が多すぎると顧客が購入を途中放棄する可能性が高まります。遷移数を減らすために1ページの情報量を増やしすぎても使い勝手は悪くなります。遷移数が少なすぎて(顧客が予想した)最終確認なしで注文が完了してしまうようでは不安感を与えリピーターが期待できません。
RapidExpCartはこれらのバランスを考慮してAjaxにより1ページの(見かけ上の)情報量を減らし、リアルタイムな送料計算を提供することで冗長な確認画面を廃しました。デモサイトにて実際の使い勝手をご確認ください。
no comment untill now